Newsletter Volume 39, Number 4, 2024
はじめに
今年の暑い夏も終盤に差し掛かっていますが,皆様は夏バテせずに元気にお過ごしでしょうか?
この夏の話題といえば,やはりスポーツの祭典,パリオリンピック・パラリンピックですね.世界中のアスリートが頂点を目指して頑張っている姿を応援していると,時間がたつのも忘れてしまい,気がついたら深夜ということもあるのではないでしょうか.メダル獲得の歓喜の瞬間はもちろんですが,思うような結果が残せずに涙するアスリートの姿からも,多くの感動をもらっています.
スポーツに関連して,この夏,私にとってもう一つ心に残った出来事は,8月1日に阪神甲子園球場が100周年を迎えたことです.私は,家族の影響もあって物心ついたころから阪神タイガースファンでしたので,小学生のころからブラウン管を通して甲子園での野球をよく見ていました.まだ外野スタンドの前にラッキーゾーンがあった時代です.鮮明に残っている最も古い記憶は,バース,掛布,岡田のクリーンアップを擁するタイガースがリーグ優勝を果たし,2リーグ制になって初めて日本一になった1985年です.それから39年が経ち,プロ野球や高校野球で繰り広げられた数々の名勝負が記憶に残っていますが,100年という甲子園の歴史の半分にも満たない期間であることを考えると,その歴史の長さに驚かされます.
さて,この1985年という年は,このニュースレターを読んで下さっている皆様にとっても大切な年であることをご存知でしょうか?そうです,薬物動態学会が創立された年ですね.薬物動態学会は,来年40周年の節目を迎えることになりますが,これからもサイエンスやテクノジーの進歩に寄与しながら,ますます発展を続け,さらに長い歴史を築いていくことでしょう.そして,このニュースレターも,薬物動態学会における情報の提供や交流の場として,これからも末永く皆さんに読んでいただけることを願っています.(H.T)