日本薬物動態学会では,「ニュースレター」を年に6回(偶数月の下旬)発行しています.
ニュースレターは,薬物動態研究に関連した有意義な情報を発信しています.本学会が発行する英文学術誌である「Drug Metabolism and Pharmacokinetics」(DMPK) の掲載論文に関する著者からのメッセージ(日本語での解説など),薬物動態研究の先駆者である偉大な研究者や現役の研究者からのメッセージ及び薬物動態研究の方法論の解説など,内容は多岐にわたります.
特集記事のご紹介
若者へのメッセージ
薬物動態領域におけるレジェンドの先生方に,これまで何をポリシーとされて研究を進められたのか,創薬研究の最前線はどうであったか,学会の運営にどの様にあたってこられたか等,後進に語りかけて頂くコーナーです.若者とは若手研究者の事ではなく,メッセージを送る側から見た若者であり,年齢とは関係はありません.先達のメッセージから,ブレイクスルーのヒントが得られればと願っています.
トピックス
年会など学会主催イベントのほか,薬物動態に関する話題を広く取り上げます.
薬物動態学会ニュースレター発:レギュラトリーサイエンス情報
新規発見や手法の開発など学問の発展に伴い,医薬品等の研究開発から市販後の評価項目やその手法は絶えず進化しています.それに呼応して,日米欧の規制当局およびICH等からの規制情報も随時更新されています.ここでは,医薬品開発に用いる最新の技術・知見,医薬品審査の規制情報及び関連するガイドラインを紹介していきます.
動態研究に取り組むNEW POWER
産学問わず今後の活躍が大いに期待される若手の先生に御登場いただき,会員の皆様に広く先生を知っていただく機会とするとともに,新たな活力・刺激を本会にもたらすことを趣旨としています.執筆いただく先生には,御自身のこれまでの研究成果や今後の目標について、これまでの御略歴を交えながら紹介をしていただくとともに,本会・本分野への期待なども綴っていただきます.本コーナーが,本会において『新たな若いPOWERを全体で育んでいく風土』を醸成する一助となることを期待しています.自薦・他薦問わず,本コーナーでの執筆希望を是非、編集委員までお寄せください.
アドメサークル 日本の薬物動態研究組織
企業または教育・研究・医療機関において動態関連の組織の立ち上げに関与した先生,あるいは主導的な立場で運営されている先生方にご寄稿いただき,学会として経験を共有することを趣旨としたコーナーです.組織メンバーや研究内容におけるアピールポイントをご紹介いただくとともに、組織運営上の工夫、モットーなども綴っていただきます.本コーナーが,会員の皆様のさらなる相互理解と交流のきっかけとなれば幸いです.
学会 道しるべ
薬物動態という枠組みにとらわれず,日本薬物動態学会の会員にとって役に立つと思われる学術集会を取り上げ,それらの予告または集会の内容や雰囲気などを報告していただくことを目的としています.薬物動態研究者は,産学のいずれにおいても,単なる薬物の動態の枠組みを超えて,薬効評価や病態解析など多方面において活躍されていることと思います.そのような状況の中で,会員諸氏にとって役に立つような学術集会を紹介できるコーナーを目指しています.会員のみなさまから興味のある学術集会についての情報をお知らせいただければ,このコーナーで取り上げるつもりですので,ぜひお寄せください.
今さら聞けない抗体薬物複合体(Antibody Drug Conjugate: ADC)の体内動態研究
「細胞治療」に続くnew modalityの研究開発における薬物動態研究入門の第二弾として、抗体薬物複合体(antibody drug conjugate: ADC)の連載がはじまります!ADCの動態特性は、キャリアとしての抗体、薬効を発揮する低分子薬物(ペイロード)、それらを結合させるリンカー、そしてその結合様式などの構成要素に依存します。薬効発現に至るまでの細胞内外での分布やバイオトランスフォーメーションのプロセスが複雑ですので、それらを解明するためには高度な定量・定性分析技術やイメージング技術などが必要となります。今回の連載では、ADCの動態特性やその評価のための戦略・テクノロジーについて、実例を交えながら複数回にわたり紹介していきますので、お楽しみに!
DMPK著者から読者へのメッセージ
学会誌DMPK最新号の著者の先生方に,論文の概要と、論文に込められたメッセージをご紹介いただきます.薬物動態領域における最新情報をキャッチアップし、論文に込められた著者の意図を理解するための一助として,ご活用ください.
技術・研究材料紹介(企業広告)
このコーナーは,薬物動態研究の技術や研究材料を提供する企業から広告として紹介いただきます.新たな技術や製品情報に接することにより,研究がより効率よく進むことを期待しています.