来る2008年4月16日(水)に,第22回薬物動態学会ワークショップに先んじる形で,第2回ショートコースを開催することになりました.今回は「反応性代謝物の検出とヒトへの外挿 ―ADMEとTOXの新たなボトルネック―」と題して,薬物動態研究領域の研究者はもとより,安全性研究領域の研究者にもホットな内容となるように企画しました.
去る2007年11月のISSX国際ミーティング(仙台)などで,代謝物安全性試験に関するFDAドラフトガイダンスの固定が最終段階に入っていることが紹介され,薬物動態研究と安全性研究にとって,新たな潮流が目前に迫っていることをひしひしと感じています.特に,安全性研究のタイムラインが創薬開発全体に対して大きなインパクトを与える可能性が示唆されており,代謝物による安全性の懸念について,しっかりとした理解を得ておくことが望まれます.
このショートコースは,翌日から開催されるワークショップへのイントロとしての位置づけを意識し,今回の話題への入門的な基礎知識の獲得,背景の理解,そして具体例を伴った実際的な技術の理解を目的としています.これらをバランスよく把握することで,ワークショップでのUpdateな情報をより良く咀嚼できるものと期待しています.また,全体の議論を再確認する場として,4つの基調講演の後に,ラウンドテーブル・ディスカッションの時間を設けてありますので,闊達な意見交換・議論をお願いしたいと思います.
日本薬物動態学会でのショートコースの開催はまだ2年目で,試行錯誤的な部分もまだまだありますが,初心者でもあらましを把握できる機会の提供や実際的な技術基盤の話題の提供ができるようにしたいと考えています.なお,今回は薬物動態研究の部署の方のみならず,安全性研究の部署の方へも広くお声掛けを戴きますよう,重ねてお願いを申し上げます.多数の皆さまのご参加をお待ちしております. |