鎌滝哲也・北海道大学名誉教授が紫綬褒章を受章

 芸術文化やスポーツ、学術研究の分野で活躍した人を対象にした2007年秋の紫綬褒章は25人に贈られました。薬学領域では、毒性学・薬物代謝学研究に努めて優れた業績を上げたことが認められ、鎌滝哲也・北海道大学名誉教授が紫綬を受けられました。

 鎌滝先生は、薬物代謝学の分野において、薬物酸化酵素チトクロームP450の純化、同酵素の薬理学的・毒性学的な役割と分子生物学的な研究、さらに個別化医療(テーラーメイド医療)実現へ向けた基盤研究で努めて優れた業績を上げられました。先生は、総論文の被引用回数が11,000回以上にもなる被引用回数の高い著者(全体の0.5%以下)として国際的にも認められています。鎌滝先生は、日本薬物動態学会学会賞(平成9年),日本薬学会学会賞(同15年),ISSX Scientific Achievement Award 2003 Asian Pacific Region(同15年)、高松宮妃癌研究基金学術賞(同18年)等の受賞に続き、今回の紫綬褒章の受章となりました。