Newsletter Volume 31, Number 2, 2016

Newsletter Volume 31, Number 2, 2016

はじめに

 新年度が始まり,一ヶ月たちましたが,会員の皆様におかれましては,お元気でご活躍のことと存じます.新しい環境で奮闘されている皆様,是非,ニュースマガジンで一息入れてはいかがでしょうか?

 さて,本号では,新コーナーとして「企業で活きる薬物動態の基礎講座(ニュースレター編)」を掲載いたします.アステラス製薬株式会社 成富洋一先生と武田薬品工業株式会社 平林英樹先生にJSSX第30回年会でのご発表内容を,5回に分けて連載いただく予定です.先生方の年会でのご発表を聞き逃された皆様,もう一度復習されたい皆様,新たに勉強したい皆様に,有効にご活用いただける内容になろうかと思います.また,「NEW FACE – NEW POWER」は保島智也先生より,連載の「アドメサークル」は根岸正彦先生より最終回の玉稿をいただきました.シリーズの「トピック」は,秦 武久先生より,「技術・研究材料紹介」は,不死化ヒト肝細胞の情報をコーニング様より,ご提供いただきました.5月12日(木)より千里ライフサイエンスセンターにて開催されます日本薬物動態学会第30回ワークショップ/第10回ショートコースのご案内もございます.どうぞお楽しみください.

特集記事のご紹介

NEW FACE – NEW POWER

 「NEW FACE – NEW POWER」では,産学問わず今後の活躍が大いに期待される新任・若手の先生に御登場いただくことで,会員の皆様に広く先生を知っていただく機会とするとともに,新たな活力・刺激を本会にもたらすことを趣旨としています.そこで執筆いただく先生には,これまでの御略歴を含めて自己紹介をしていただくとともに,御自身の研究の展望や本会・本分野への期待・提言などを忌憚なく積極的に綴っていただくことをお願いしております.御登場いただく先生方はいずれも薬物動態学の将来を担う希望の星と期待されます.本コーナーが,本会において『新たな若いPOWERを全体で育んでいく風土』を醸成し,新旧会員の相互発展の一助となることを大いに期待しています.自薦・他薦問いませんので,是非本コーナーでの執筆希望を編集委員までお寄せください.

アドメサークル 日本の薬物動態研究組織

 「アドメサークル 日本の薬物動態研究組織」は,企業または教育・研究・医療機関において動態関連の組織の立ち上げに関与した先生,あるいは主導的な立場でご活躍された先生方にご寄稿いただき,薬物動態学会として,そのご経験を共有することを趣旨とした記事を連載しております.単なる研究概要の紹介にとどまらず,研究に至った経緯や,その達成のためのエッセンスをご執筆いただいております.本記事が,会員の皆様にとって研究遂行のためのヒントとなれば幸いです.

企業で活きる薬物動態の基礎講座

 このコーナーは日本薬物動態学会第30回年会の初日に行われ,好評を得た学会活性化委員会DIS「企業で活きる薬物動態の基礎講座」のセッションでご発表いただいた成富洋一先生および平林英樹先生に誌上にてその内容を再構成していただいたものです.特に創薬現場での薬物動態研究で必要な知識や技術を分かりやすく解説する講座として設けました.基礎的な内容であればあるほど,なかなか人には聞きにくいものであり,本で調べても記載していないことも多々あります.企業研究者だけでなく,これから企業での薬物動態研究を目指す学生にとっても貴重な情報になると思われます.ご期待ください.

技術・研究材料紹介(企業広告)

 このコーナーは,薬物動態研究の技術や研究材料を提供する企業から広告として紹介いただきます.新たな技術や製品情報に接することにより,研究がより効率よく進むことを期待して設けました.