Newsletter Volume 32, Number 4, 2017
はじめに
気候変動の影響か,初夏の猛暑に,空梅雨,冷夏,ゲリラ豪雨と天候不順の日が続いております.会員の皆様は,この夏を如何お過ごしだったでしょうか.さて,今号のニュースレターも多岐にわたる話題にてお送りいたします.
前号に引き続きニュースレターの「展望」には,DIS(ディレクターズイニシアチブセッション)の活動方針を寄稿して頂きました.今号は,NEW MODALITY DIS(次世代薬,治療DIS)(横浜薬科大学 桒原 隆先生),有効性・安全性評価DIS(東京大学 楠原洋之先生),Microphysiological system DIS(千葉大学 関根秀一先生),臨床薬理・薬物治療DIS(九州大学 家入一郎先生)の各委員会からです.また,東京薬科大学の岸本久直先生には,企業での経験を活かしたアカデミアでの研究活動に対する熱い思いを「NEW FACE – NEW POWER」に寄稿して頂きました.また,「学会道しるべ」には京都大学の樋口ゆり子先生より,京都リサーチパークで開催されました「薬物送達・薬剤学国際シンポジウム」の様子を,写真を交えて紹介して頂きました.「技術・研究材料紹介(企業広告)」は,富士通九州システムサービスからDDI Simulator®による薬物相互作用の定量的予測についてご紹介頂きました.通勤のお供に,少しでも皆様のお役にたてれば幸いです.
特集記事のご紹介
NEW FACE – NEW POWER
「NEW FACE – NEW POWER」では,産学問わず今後の活躍が大いに期待される新任・若手の先生に御登場いただくことで,会員の皆様に広く先生を知っていただく機会とするとともに,新たな活力・刺激を本会にもたらすことを趣旨としています.そこで執筆いただく先生には,これまでの御略歴を含めて自己紹介をしていただくとともに,御自身の研究の展望や本会・本分野への期待・提言などを忌憚なく積極的に綴っていただくことをお願いしております.御登場いただく先生方はいずれも薬物動態学の将来を担う希望の星と期待されます.本コーナーが,本会において『新たな若いPOWERを全体で育んでいく風土』を醸成し,新旧会員の相互発展の一助となることを大いに期待しています.自薦・他薦問いませんので,是非本コーナーでの執筆希望を編集委員までお寄せください.
学会 道しるべ
「学会 道しるべ」では,薬物動態という枠組みにとらわれず,日本薬物動態学会の会員にとって役に立つと思われる学術集会を取り上げ,それらの予告または集会の内容や雰囲気などを報告していただくことを目的としています.薬物動態研究者は,産学のいずれにおいても,単なる薬物の動態の枠組みを超えて,薬効評価や病態解析など多方面において活躍されていることと思います.そのような状況の中で,会員諸氏にとって役に立つような学術集会を紹介できるコーナーを目指しています.会員のみなさまから興味のある学術集会についての情報をお知らせいただければ,このコーナーで取り上げるつもりですので,ぜひお寄せください.
技術・研究材料紹介(企業広告)
このコーナーは,薬物動態研究の技術や研究材料を提供する企業から広告として紹介いただきます.新たな技術や製品情報に接することにより,研究がより効率よく進むことを期待して設けました.