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第17期会長挨拶

 齋藤嘉朗会長の後任として、2021年11月18日、高崎年会中に開催されました代議員総会にて第17期会長を拝命いたしました。本学会を成長させてこられた錚々たる歴代の会長を思い出しながら、この与えられた重責に身の引き締まる思いをしております。副会長に選任されました金沢大学の加藤将夫先生をはじめ、第17期の理事会メンバーと共に、本学会の発展に貢献できるように及ぶ限り尽力していきます。会員の皆様におかれましては、どうか学会活動へのご支援を賜りますようよろしくお願い申し上げます。

 日本薬物動態学会は、歴代の会長、役員および会員の皆様のご活躍により、代謝酵素やトランスポーターを中心に薬物動態研究のサイエンスコアとなって、常に世界を牽引してきました。本学会が発行するDMPK誌も2020年度インパクト・ファクター3.614を記録し、国際誌としての地位を確固たるものとして築いています。新理事会の果たすべきミッションの一つは、国際化の一層の推進です。2020年にハワイ島で開催予定であったISSX北米大会との合同年会はコロナ感染症の影響により中止となりましたが、2024年にリベンジとなる合同年会を開催することが決定し、武蔵野大学の伊藤清美先生が年会長をお務め下さることになりました。国際P450会議との共催となっている2023年の年会(年会長;吉成浩一先生)と合わせて国際学会との共催が続きますので、併せて国際連携の強化に取り組んでまいります。もちろん第15期に始まったアジア4か国(韓国、中国、タイ、日本)の国際連携を継続し、今期にはin personでの相互交流が再開されることを期待しているところです。また、これらの国際交流の基盤となるのが情報発信・広報活動の英語化対応です。機械翻訳システムを導入するなど合理的なITインフラ整備を整え、スピーディーに新しい情報を発信できる環境を構築したいと考えております。この他、会員サービスの向上を目的に、動画等の利用による情報発信のマルチメディア化にも取り組みたいと考えております。

 以上のとおり理事一丸となって様々な取り組みを実施してまいりますが、あくまで会員の力が組織の力であることには変わりありません。会員の皆様には、引き続き学会活動への積極的なご参加を賜り、お互いに切磋琢磨を続けながら、動態学会の成長と発展にご支援ご協力を賜りたく存じております。どうかこれからの2年間、よろしくお願い申し上げます。

日本薬物動態学会第17期会長
山下富義
京都大学大学院薬学研究科