今さら聞けない抗体薬物複合体(Antibody Drug Conjugate: ADC)の体内動態研究
- 第1回:序論:ADCのコンセプトと構成要素
- 第2回:ADCの薬物動態評価 ~トラスツズマブ デルクステカンを例に~
- 第3回:ADCのバイオアナリシス~複雑な構成成分をどのように定量するか?~
- 第4回:ADCのイメージング ~腫瘍組織におけるADCの挙動を探る~
- 第5回:前臨床ステージにおけるADCの分析及びADME評価とモデリング&シミュレーション
細胞治療製品の研究開発における薬物動態研究入門(2022~2023年連載)
細胞治療は,生きた細胞を患者へ投与もしくは移植することで細胞・組織・臓器の機能を改変・修復する革新的な治療です.細胞治療製品の研究開発では,血液中細胞濃度を経時的に評価する細胞動態(cellular kinetics: CK)評価や, 組織への移行を評価する生体内分布(biodistribution: BD)評価が行われます.細胞治療製品は,低分子化合物や抗体医薬,核酸医薬などとは性質が大きく異なるため,薬物動態評価の際には従来の常識に捕らわれずに試験デザインやデータ解釈を行う必要があります.本記事では,細胞治療製品のCKやBD評価のための分析法,CK/BD評価時に実験者が陥りやすい落とし穴,細胞治療製品のCKやBDの基本的特性及びCK/BD解析時のモデリング&シミュレーションの有用性等について,複数回に渡り紹介していきます.
- 第一回: まずはこれから!いま知っておくべき細胞動態評価のための定量分析法
- 第二回:細胞治療製品の定量分析に潜む落とし穴(1):ちょっとまって!単位と定量性,見直してみませんか?
- 第三回:細胞治療製品の定量分析に潜む落とし穴(2):ヒト細胞を高感度に定量する!?
- 第四回:非臨床・臨床でのCellular kinetics(CK)/Biodistribution(BD)の実例:薬物動態研究はどのように貢献できるのか?
- 第五回:細胞治療製品のモデリング&シミュレーション(M&S);増殖する薬物CAR-T細胞のM&Sやヒト予測はどう行う?
過去のNL連載企画コレクション(会員専用)
過去のNLに連載された企画をコレクションとしてまとめてあります。