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第7期会長挨拶

2002年の1月から規定により会長に就任いたしましたので,会員の皆様にご挨拶申し上げます.

もとより,学会は会員の一人一人から成り立っております.したがって,会長は理事の先生方と相談しながら,会員へあらゆる形で会費を還元することが求められておりますし,それが使命と思います.

日本薬物動態学会は多くの先見性のある先生方によって創立されました.日本薬物動態学会のような組織は,その大きさと言い,活発な活動と言い,世界的に存在しないと思われます.薬物動態ワークショップをはじめ,動態学会年会のハイライトとも言えるフォーラムなどなど現在でも他の学会に追随を許さない多くの企画が実現しており,会員に有益な知識を提供してきております.

時代は大きな変革を迎えております.折角先人の先生方が先見性をもって創立されましたこの学会が時代遅れにならないように,時代を先取りする様な微調整が必要になってきていると思います.たとえば,pharmacogenomicsに代表される新しい潮流,また欧米の巨大企業の合併に見られる新しいうねりなど,これまでには想像出来なかったことが起こってきております.恐らく,我が国の製薬企業も例外ではあり得ないでしょう.この様な動きが将来何ももたらすか,我々には将来何が必要かも,会員の知恵を絞って予測したいところです.

私は渡辺前会長が総務委員長の時に副総務委員長でしたし,渡辺会長の副会長としても色々な経験をさせて頂きました.この2年間は渡辺会長が拓かれた方向性を更に根付かせることが第一の任務と考えております.このため,会員サービスのための事務局の運営強化,会長の諮問機関として運営委員会の創設,各委員会の具体的な活動の推進,などを実現したいと思います.加えて,国際的な動向の把握のためにも国際学会の招致,ISSXとの協調にも力を注ぎたいと思います.

私の活動は会員一人一人のためでなくてはなりません.他方,会員一人一人が学会活動に参加し,支援してくださらなくては会長の独りよがりの活動となります.どうか会員の皆様のご協力とご理解を頂けますように心からお願いいたします.

鎌 滝 哲 也