Newsletter Volume 37, Number 1, 2022
はじめに
遅ればせながらですが,新年あけましておめでとうございます.新型コロナウィルス(Covid-19)の感染拡大がはじまってもうすぐ丸2年が経とうとしていますが,2022年もまた新変異株(オミクロン株)の急激な拡大で幕を開けました.なかなか終わりが見えないこの状況の中で,皆さんも日々新たな環境下で研究に邁進されていることと思います.身の回りにおいても,週数回を在宅勤務という働き方だけでなく,例えば午前中は実験,午後はデータ整理・解析と会議資料作成,会議参画等々を在宅勤務で実施するといった形で業務を進めることも,もはや当たり前になってきました.このようなオンサイト・オンラインを併用した “New Normal” での働き方は,コロナ禍が収束して以降も続くことになるでしょうが,双方のメリットを最大限活かしながら効率的に業務を進めることで,より自由な発想でのアイデア発出に時間を使えるようにしていければと思っています.と申しつつ,今年の横浜年会の折には,久々にface to faceで皆様と直接議論を交わせる状況になっていることを切に願っておりますが…
ところで・・・皆様,新年の計は立てられましたでしょうか?自分は一念発起して,長く放置してしまっていたE. Guitarを再開することにしました.そのまま独習するのは自分の性格的にすぐ怠けてしまうので,それを防ぐべく個人レッスンを申し込んで本格的に習得することにしました.Something newに取り組むのはいつでもワクワクするもの.思い通りにはなかなか進まないでしょうが,考えてみれば医薬品の研究開発も同じことですよね(いや,はるかに大変でしょうが・・・).今度こそは挫けずに楽しみながら続けていきたいと思っています.
薬物動態学も,近年の様々な革新的技術・サイエンスの発展を取り込みながら,新たな知の創造に向けて日々発展してきています.その起点となるべく,ニュースレターにおいても,薬物動態学に関わる最新の知見や関連分野の先端科学について,情報発信できる場にしていきたいと思っています.引き続き皆様のご支援・ご協力のほど,どうぞよろしくお願い申し上げます.(Y.N.)
特集記事のご紹介
トピックス
新規発見や手法の開発など学問の発展に伴い,医薬品等の研究開発から市販後の評価項目やその手法は絶えず進化しています.それに呼応して,日米欧の規制当局およびICH等からの規制情報も随時更新されています.ここでは,医薬品開発に用いる最新の技術・知見,医薬品審査の規制情報及びそれらに関連する情報のトピックスを紹介していきます.本記事を通じて,会員各位の業務に有効にお役立ていただければ幸いです.