大森 栄会長の後任として、山崎浩史が2017年11月30日より15期日本薬物動態学会会長に就任致しました。1985年に設立された本学会は、2年前に一般社団法人化され、始めての役員交代期を迎えました。法人定款に従い、代議員会にて新役員一同が承認されたのが東京年会2日目午後でありました。ここに新任会長としてご挨拶を申し上げます。
歴代の会長、役員および会員の皆様の活躍のもと、日本薬物動態学会は、薬物動態領域を常にリードしてきました。本学会が発行するDrug Metabolism and Pharmacokinetics誌は、今やエルゼビア社のオンラインジャーナルと発展し、国際薬物動態学会の年会の抄録をも発行する国内外の2つの学会の機関誌として国際的に評価を受けるようになりました。
新理事会および新委員会は、薬物動態の境界領域の新技術の導入はもちろんのこと、臨床現場の諸問題に立脚し、多様な研究機関で実施され、最終的に成果を臨床にフィードバックするリバース・トランスレーショナル・リサーチ手法による既存薬の積極的な活用や育薬領域にも発展的に寄与したいと存じます。
次回2018年金沢年会は、1968年から開催されてきたMicrosomes and Drug Oxidations (MDO) 国際会議と共催となります。50年の歴史を持つMDOの日本開催は、1981年、2002年についで3度目であります。さらに2020年ハワイ年会は、国際薬物動態学会北米大会と共催となります。グルーバルな活動が継続していく時流に乗って、法人化後の組織運営においても諸事活動を定着させたいと願っております。日本薬物動態学会の幅広い領域でのさらなる発展と国際化のため、これまで以上に会員の皆様の本学会への協力をお願いする次第であります。
日本薬物動態学会第15期会長
山崎浩史
昭和薬科大学